学士
季節ごとの室内環境を最適化する可変空間のデザイン
ソシオリビングデザインスタジオ
#空間デザイン#インタラクティブアーキテクチャー
本研究では、住宅の天井や壁面といった主要な構造要素をダイナミックに可変させることで、季節や気候の推移に応じた最適な光・風環境を能動的に創出する新たな住宅デザインを提案する。
従来の住宅における環境調整は、窓や天窓の開閉、あるいはカーテンやブラインドといった付帯設備の操作という限定的な範疇に留まっており、建築物そのものの空間構成や性質を根本から変容させる仕組みは極めて少ない。そのため、居住者は固定された「箱」のなかで、外部環境の変化を限定的に享受するか、あるいは設備機器によって遮断する傾向にあった。
本研究では、住宅を構成する建築要素そのものの可動性に着目する。具体的には、天井を大きく開放し、壁面をスライドまたは旋回させて移動させることで、内部空間と外部環境を隔てていた境界を意図的に消失させる。これにより、居住者はその日の天候や自身の身体感覚に基づき、ダイナミックかつ直感的に室内環境を「編集」することが可能となる。
季節ごとに求められる日射の導入量や卓越風の取り込み、空間の開放性に応じて形態を変化させる住宅は、住まい手に自然の移ろいと密接に関わる暮らしをもたらす。単なる固定的なシェルターとしての住宅から脱却し、周辺環境に応答しながら絶えず姿を変え続ける「可変空間」としての住宅像を提示することで、建築と自然が相互に浸透し合う、新たな居住のあり方を提案したい。
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この作品は Gallery A : A09にてご覧いただけます。
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