学士
認知症の症状と行動の理解を促す子ども向けゲームの制作
ソフトウェアデザインスタジオ
#ゲームデザイン#人間中心デザイン#UXデザイン
本研究は、認知症の症状や行動について理解を促す子ども向けゲームの制作である。認知症患者は増加傾向にあり、家族がいつ認知症と向き合うことになるか分からない現代において、病気への理解は重要だ。
本作品はUnityを用いて制作し、小学校低学年程度の子どもを対象とした。ゲーム性を取り入れることで飽きることなく体験でき、自ら操作する過程を通して直感的に理解できる構成としている。子ども向けであることを考慮し、マウスクリックのみの簡単な操作とし、認知症に対して恐怖心を与えないデザインを心がけた。また、認知症を知らない可能性も考慮し、子どもにも理解できるような表現で認知症の概要を説明する導入を設けている。
ゲームは、「客観的」「主観的」「接し方」の三つの観点から構成している。
「客観的」の観点では、患者の日常的な行動を外側から観察することを重視し、3D空間内で行動を発見・観察する形式とした。プレイヤー自身が空間内のオブジェクトを回転させながら探索・発見する体験を通して理解を促す。
「主観的」の観点では、患者の体験を疑似的に感じることを目的とし、文字を描画すると表示された文字が崩れる仕組みを取り入れた。文字がうまく書けなくなるもどかしさを視覚的に表現することで、症状への理解を促す。
「接し方」の観点では、患者への対応方法を学ぶためにカードゲーム形式を採用した。選択と結果を通して学ぶ構成とし、「読む」「考える」「選ぶ」「わかる」という過程を設けることで、記憶に残る体験となるよう設計している。
本作品の体験を通して、認知症患者がどのような状態にあるのかを子どもが理解できることを目的とする。
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この作品は Gallery A : A19にてご覧いただけます。
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