修士
歩行者に訴求する路上インフォメーションの設計
製品・サービスデザインスタジオ
#プロダクトデザイン#コミュニティデザイン#サービスデザイン
近年、人口減少・高齢化の進行により、行政の公助だけでは地域生活を支えきれず、公共空間における住民同士の緩やかな関係性があらためて求められている。一方で、掲示板の撤去や情報発信のデジタル化が進み、唯一の共通項である地域情報は公共空間を行き交う人々にとって自ら探しに行くものとなり、立ち止まりや関わりが生まれにくくなっている。本研究は、こうした状況に対し、公共空間の中に「情報に触れる行為」と「短時間滞在」を同時に組み込むことで、日常の移動の中に自然な関わりのきっかけを挿入する路上インフォメーションのあり方を提案する。
本提案では、情報提示を担うポールユニットと、滞在を受け止めるファニチャーユニットからなるインフォメーション空間を構成し、住民が主体的に扱い、更新し、関与できる公共物として位置付けた。これにより、無理な参加や長時間の滞留を求めるのではなく、短時間の立ち寄りを通して地域情報に触れ、人と人との緩やかなつながりが公共空間の中で立ち上がる状況を目指している。
本研究では、路上インフォメーションを実際の街に置いたときの姿を想像できるよう、縮尺の異なる二種類の模型を制作した。ひとつは街区全体の中に配置した地域模型で、まちの風景の中でどのように立ち上がるのかを示している。もうひとつは、ポールユニットとファニチャーユニットの関係性がわかる模型で、情報と滞在がどのような距離感で重なり合うのかを具体的に表現した。都市のスケールと身体のスケールを行き来しながら、日常の移動の中に自然な立ち寄りが生まれる瞬間を可視化している。
Map
この作品は Gallery A : A41にてご覧いただけます。
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