学士
本音の対話を促進する椅子のデザイン
製品・サービスデザインスタジオ
#プロダクトデザイン#インテリアデザイン#ファーニチャーデザイン
一生のうちで座る時の姿勢を注意されたことが無い、という人はあまりいないだろう。一般的な『座り方』には正解があるからだ。現在のオフィスにおける「正しい姿勢」は、教育や社会規範によるマナーとしての側面が強く、無意識の緊張を生んでいる。この身体の固定は思考の硬直を招き、本音の対話を阻害する要因となる。
本研究では、身体化された認知の知見に基づき、姿勢を流動化させることで心理的障壁をデザインの力で取り払うことに挑戦した。
第 1 のモデルAdaptive Forwardは、背もたれ側を抱え込むうつ伏せ姿勢を可能にし、糸を用いた座面で個々の身体に即して解放性を築く。同時に従来の座り方としての設計を組み込むことで、姿勢の柔軟性をテーマにしている。
第 2 のモデルDynamic Rockingは、座り方の自由さに加えて底面の曲率により微細な揺らぎを与え、脳の覚醒とアイデアの発散を促す。
第 3 のモデルLateral Lean Pairは、身体を左右へ意図的に傾斜させることで視線の逃げ道を作り、正面衝突を避けた開放的な対話空間を創出する。
これらのプロダクトは、使用時には新しい発想を作り出す助けとなり、非使用時にはその幾何学的な美しさによって創造的なオフィスを象徴するオブジェとして機能する。座り方の選択肢を広げるデザインは、建前ではない真の対話を誘発する可能性がある。
Map
この作品は Gallery B : B02にてご覧いただけます。
この作品に関連した作品・研究
お気に入りの作品
© 2026 Department of Industrial Art, Tokyo Metropolitan University
